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地主先生の書かれた『人ハ皆、尭舜タルベシ』の要点を載せてみました。
一番下に全文のPDFを載せてあります。
 

人ハ皆、尭舜タルベシ (地主 正範)

「古の聖人の教えである道徳は、聖人が作ったものではなく、天地自然の絶対至高の真理である。天はこれをすべての人の心に与えており、与えられている以上、この道徳を行動に移すことができないようでは、禽や獣と同じではないか」

「天が与えたこの道徳をわが身に具現することがすなわち聖人なのであって、聖人は特別の生まれつきの人でもなく、神や仏のような人でもなくわれわれと同じ人間なのである」

「学問を活学実学にまでたかめ、日頃の対人関係において、どんな場合においても、天与の真理である孝悌忠信が過不足なく適切に実行できる、そういう人を聖人というのであるが、人はみな聖人になろうという真剣な志をもたなければならない。こうした真剣な心の状態を誠というのである」

「聖人になることなど、自分にはとてもできないといって努力を放棄する者は、戦陣で敵を前にして逃亡する卑怯者と同じである」

「聖人たらんとする志は、青年期壮年期までは強固でも、戒めなければならないのは晩年期である。人物を鑑定するのはこの晩年期の心境か行動を見るのが一番いい」

「三達徳として尊ばれる知仁勇も、要するに至誠の行動にほかならない」


人ハ皆、尭舜タルベシ.pdf